Orbital Insight GO ~衛星データから経済を分析~
概要
Orbital Insightは、都市およびエネルギーインフラの評価、経済指数のための衛星データ解析を専門としている。スマートフォン、カーナビ、建物などライフラインからの情報と衛星データを組み合わせることで、小売店の売り上げ状況を分析、交通や都市インフラの評価を行う。解析結果を経済評価の根拠情報として、保険会社や、自動車メーカ、エネルギー会社、コンサルティング会社に提供している。このビジネスモデルは、衛星データ及び地理空間情報データから画像を読み込み、経済評価のための根拠情報を市場に提供することに特化している。
衛星データとインフラとの掛け算
このサービスは、スマートフォンや、カーナビなどGNSSを搭載する端末からの情報と衛星データを癒合することにより、交通、輸送、小売り、経済動向、エネルギー消費に関する活動を分析する。衛星データとインフラからのデータを組み合わせて、広範囲における定量的かつ客観的な経済評価を行う。衛星データ利用分野を経済活動の評価・分析に絞ることで、高い専門性とパフォーマンスの向上を目指している。
たとえば、住宅地拡大モニタリングでは、住宅地開発のパターンを衛星データで追跡することで、開発の開始時期や完了時期を推定している。このほか、カーナビからのデータと衛星データを融合することで、交通状況のパターンを解析し、新しい道路の建設、経済的効果を示すことができる。米国には8,700を超えるオポチュニティゾーン(貧困衰退地域)が存在している。衛星データでこれら地域をモニタリングすることで、これら地域での流入/流出パターン、開発パターンを分析し、大規模な潜在的投資機会を推定している。
詳細
■リモートセンシングデータの活用方法
Planet、Airbusなどの有償の高解像度衛星データを主に利用している。経済評価のために、都市部を走る車両や、離発着する航空機、石油タンクなど形状と数量を衛星画像から判読している。このため、高解像度の衛星データが必要となる。
■利用者やパートナーとの関係
利用者は、投資家、バイヤー、保険会社、自動車メーカ、エネルギー会社、小売業者などが中心である。彼らは、オービタルインサイト社からのデータを用いて経済動向やエネルギー利用状況を継続的に把握することで、企業成長を目指している。
■波及効果
Orbital Insightが提供する定量的かつ客観的なデータは、経済動向と経済活動の仕様となる。さらに、海外展開をしており、日本にも事業所を持つ。
その他
資料 : 内閣府グッドプラクティス集より引用