e-GEOS for High North 18」のキャンペーンを数字で見る
概要
キャンペーンの全期間。 13日間(12日から25日 、2018年7月
- COSMO-SkyMedのデータ収集(異なるモード):50枚以上の画像
- Sentinel-1のデータを収集。 4
- レーダーデータから抽出した情報
◦ 氷のエクステントマップ
◦ 氷の断片化マップ
◦ 船舶の検出
アライアンス周辺での油膜の状況
- レーダーデータから抽出された情報: ◦ 氷の広がりマップ ◦ 氷の破片マップ ◦ 船舶の検出 ◦ アライアンス周辺での油膜の検出 ◦ アライアンス周辺での油膜の検出
詳細
e-GEOSは、イタリア海軍水路研究所(IIM)との契約により、7月10日から24日まで行われたHIGH NORTH18キャンペーンにおいて、ITSアライアンス船の宇宙からのモニタリングに従事しました。ITSアライアンスは、ノルウェーのトロムソ港から航行を開始し、北緯81度50分までのノルウェーとグリーンランドの海の間で北極圏海洋物理探査を行いました。
このミッションは、イタリア海軍水路研究所(IIM)の科学的調整のもと、イタリア海軍の乗組員によって実施されました。
このキャンペーンにおいて、e-GEOSは、イタリア宇宙庁(ASI)が所有するCOSMO-SkyMedレーダー画像を取得して利用可能にし、exactEarthが提供するAISデータも統合しました。さらに、e-GEOSはESAのSentinel-1も利用しています。これらのデータは、北極圏における航行の安全性を確保するための革新的なサービスの実験・開発に利用されました。
COSMO-SkyMed Radar Constellation技術のユニークな特性と、極地を含む全世界をカバーする極軌道のおかげで、e-GEOSは昼夜を問わず毎日ルートを監視することができました。
ArNaCoSky(Arctic Navigation with COSMO-SkyMed)と呼ばれるこの活動の一環として、e-GEOSは航路前方の氷の状態や、協力船・非協力船の海上交通分析などのレポートや情報を、船とミッションコントロールセンターの両方に提供しました。
今回のキャンペーンにより、北極圏の環境を尊重しつつ、乗組員の安全を確保するための革新的な手法を改善することで、北極圏および北極圏横断の新航路航行の開発を支援することが可能であることが実証されました。
また、衛星によるモニタリングは、このミッションが北極圏の環境を尊重していたことを示す証拠となりました。
2018年7月12日から25日にかけて、COSMO-SkyMed衛星コンステレーションによって50以上のデータが取得され、Sentinel-1データとともに分析されて、氷の範囲と断片化に関する情報がアライアンス船の乗組員に提供されました。また、AISデータ(exactEarth提供)が利用可能になり、船のルートがカバーする全領域にわたって統合されました。画像の量は、IIMとe-GEOSが共同で合意した要件に基づいて決定されました。例えば、8日間の期間中、アライアンスの船舶は1日1回以上検出されました。
e-GEOSは、新しい海上監視プラットフォームSEonSE(Smart Eyes on the SEas)により、海上交通情報へのアクセス、衛星からの船舶検知(AIS信号を送信していない船舶も含む)、航路予測、早期警報通知を提供し、AISやオープンソースデータなどの海上交通データを統合しました。AISデータは、e-GEOSとの契約に基づき、exactEarth社が提供しています。
北極圏は、その世界的な重要性から、平和と国際協力の地域であり続けるべきです。また、先住民の地域開発への期待を支持すると同時に、そのような開発が脆弱な北極圏の環境を犠牲にするものであってはなりません。
High North 18におけるe-GEOSキャンペーンは、SAR地球観測衛星ミッションのデータ(COSMO-SkyMedおよびSentinel-1)を、SEonSEのような新しい分析プラットフォームを用いてAISやその他の情報と組み合わせることで、クルーや意思決定者に安全と安心に関する信頼性の高い情報を提供できることを示すことを目的としています。
e-GEOSの革新的なソリューションと方法論は、モニタリングと検証活動に基づいており、遠隔地における北極圏の発展とその安全性に貢献することができます。