Earth Intelligence ~地球表面を特定、測定、監視するための地理空間プラットフォーム~
概要
本製品は、農家の信用度を評価するために、伝統的データ(栽培履歴や農家の財務情報等)や非伝統的データ(IT関連情報等)を衛星データと組み合わせて利用している。
貸付機関は、本製品を利用することで農地の継続的な監視、作付け状況の変化、および返済リスクの早期警告システムを受け取ることができる。
農家にとっても、客観的な生育状況に基づく適正な融資を受けられるというメリットが生まれる。
詳細
■リモートセンシング衛星データの活用方法
NASAやESA、その他民間企業は、地球表面の情報を取得するために様々な衛星を運用している。
本製品は、これら衛星から得られる気象情報、地理空間情報(水源、市場、幹線道路等からの距離)、栽培履歴等を収集し、地上データと組み合わせて農地毎のスコアを決定している。
■成功のポイント
・本製品は、地上で得られるデータに衛星データを組み合わせることで、農家の信用度を評価することに成功した。
・本製品は、農地を継続的にモニタリングすることによって、利害関係者に早期警告システムを提供することに成功した。
・貸付機関は、農家に融資を行う際に現地調査が必要な情報をWeb経由で入手できるため、業務の効率化、コストの削減、不良債権の減少につなげた。
■利用者やパートナーとの関係
Harvesting Inc.は、農家の信用度を貸付機関や、肥料と種子販売業者、穀物加工会社等に提供することで収益を上げている。
また、農家から栽培履歴等の情報を受け取る代わりに、作物の生育状況に関する情報を無償で提供している。
■波及効果
・同様のサービスを、南米、アフリカ、インド、東南アジア等で展開している。
・本製品を使えば、作付け状況や生育状況等の農業情報だけでなく、森林被覆の変化や建造物(鉄道の長さ)のモニタリング等も可能になる。
その他
資料 : 内閣府グッドプラクティス集より引用